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動画編集は簡単?(その1 前編)

iTWS japanJin Shibata です。

  • 動画編集は簡単?
    「動画編集」と言うと「ハードルが高そうだな」と思われる方も多いでしょう。一方、TikTokなどを活用してスマホ一つで日常の一場面を動画にしてSNSにアップする人も増えてきました。私は2020年夏から「近くの観光地のちょっといい風景」を1分のショート・ムービーに編集して週一回のペースで当組合のInstagramアカウントに投稿してきました。動画制作になれることが一番の目的でしたが、その1年半の実体験から「動画編集を無駄なく効率的に行う上でのコツ」として私が考えていることを前編・後編の2つのブログを通じて述べたいと思います。
  • 動画編集の基本用語
    まず動画編集の基本用語をおさらいしましょう。すでに理解されている方はスキップしてください。
    フレームレイト 1秒間の映像を何枚の静止画で再生するかを示し、fps(flame per second)で示されます。映画は24fps、テレビは30fpsの映像が主で、動きの早いスポーツ映像では60fpsが使われることもあります。
    クリップ 動画素材、音声素材のこと
    LUT(ラット) 
    カメラで撮影した動画クリップを出力する端末に合わせて色補正するために用いる対応表
    タイムライン 動画編集ソフト上で作品全体の流れ、クリップの位置を時系列で管理する機能
    Aロール、Bロール Aロールとは主たる映像クリップ、Bロールは補完的な映像クリップ。タイムライン上で上下別々のレイヤーにのせて、AとBを組み合わせた画像を作成します。
    エフェクト 動画クリップや音声クリップにつける演出効果のこと
    トランジション クリップから次のクリップへの切り換えを演出するエフェクト
    トリミング 動画クリップの不要な部分を切り取ること。画面サイズを切り詰める場合にも使う用語。
    プロジェクト 動画クリップ、音声クリップ、エフェクトなどを組み合わせ編集した映像作品を示す用語
    ジャンプカット YouTuberがよく使う編集方法で、Aロール用に撮影された1本の長尺の動画クリップのうち言いよどんだり重複した説明をした部分をどんどんジャンプするようにカット(削除)して必要な部分だけに動画クリップを凝縮する編集方法。本来は映像の連続性を意図的に切って時間やアクションが飛んだような効果を与える編集方法をさす用語。
  • 動画編集はスマホとTikTokだけで十分?
    動画の編集の流れはとてもシンプルです。
    ① 使用する素材を撮影する
    ② 撮影した素材(クリップ)を動画編集ソフトに取り込む
    ③ クリップに、トリミング、画像の色調整、エフェクトやBGMを加えるなどの編集を加えて動画を完成する
    ④ 書出しをしてSNSなどの媒体にアップロードする
    Instagramのリール動画やTikTokを使えば、スマホだけで以上の動画編集が短時間で完了します。一度やってみるとても簡単であることが実感できます。TikTokなどの投稿者・視聴者はスマホ・ユーザーですから動画は「縦画面」が基本で、その長さも最大60秒です。「楽しい、ビックリする一瞬をタイムリーに伝える」ことに向いています。
  • 動画編集でストーリーを作る
    一方で私のような通訳ガイドが潜在的な顧客にアピールする目的を持って動画を作成するなら、「なるほど、このガイドとこの場所に行きたいな」と思わせる「ストーリー性」が重要だと思います。例えば「通訳ガイドのJinです。今日はXXXに来ています」「ここではYYYを見逃してはいけません。1分のショートムービーを見てください」「このほかZZZのグルメも外せません」「いかがでしたか?XXXは初夏がお薦めです。是非ご一緒しましょう」といった「ストーリー」で動画を展開するとすると、今まで作ってきた観光地の紹介動画(1分)にストーリー性を高めるクリップと演出とが加わります。映像クリップ間の自然な移行(トランジション)や、詳しい説明を加える音声クリップを撮影後に作成し動画に組み込んだり(アフレコ)、InstagramのリールやTikTokではできないような編集が必要だと思います。となると動画の長さ(尺)は数分(2分~3分?)が適当でしょう。また風景や場所の紹介には映画的な横長の画面(16:9)が向いています。YouTubeはこのような動画をアップするのに適したプラットフォームで、実際に画面は16:9の横長が標準になっています。
    こうした編集をスマホの画面で行うには難しく(私の視力では無理!)、タブレットやPCでの作業が向いています。私は画面上で動画クリップの尺を調整をするピンチイン・ピンチアウトができて、ペンシルで細かい編集作業のできる iPad を使用しています。動画クリップを撮影した出先で画質を確認したり編集をスタートできることも iPad のような小さなタブレットの利点です。
  • ストーリーを伝えるのに適した動画編集ソフト
    動画編集ソフトは無料のものから3万円以上するプロが使う高機能のものまで様々です。私は編集は凝りだすと際限がないし華美にならないシンプルな作品作りを心掛けたいと考えています。とはいえストーリーを伝えるために必要最小限の編集機能が欲しいと考えて、いくつかの無料・有料ソフトを試しました。プロ用までではないが編集機能がある程度充実しているの次の3つでしょう。
    ① Premiere Rush スタータープラン(無料) Windows, iOS, Androidに対応。書き出しが以前は3回までに制限されていましたが、2021年12月現在は回数無制限になっています。クラウドストレージは2GBのみ。基本的な編集は問題なくできますが、機能とコンテンツへのアクセスを無制限にするには月額550円のモバイルプラン、月額1,078円の Creative Cloud Expressに移行する必要があります。
    ② iMovie(無料) iOS、MacOS に対応。トリミング、テロップや字幕、BGM挿入などの基本的編集加工、書出しやSNSへの投稿が直感的にできます。編集レイヤーは動画が2,音源は1です。音源レイヤーが1つなので「BGM + アフレコ、あるいは効果音」などの演出はできず、どれか1つになります。
    ③ LumaFusion (3,680円買い切り、その後のアップデートは無料)  iOS、iMac (M1チップ)に対応。編集画面構成は iPad と iPhone に最適化されています(M1 Mac Book での使用はお薦めしません)。Apple Pencil が使える iPad がiPhone よりずっと便利 。画像と音源レイヤーはそれぞれ6つあるのでかなり複雑な編集も可能。LUTに対応しているのが①と②との大きな違い(後編で詳述)。
    私は現在は LumaFusion を iPad Pro に取り込んで動画編集をしています。それ以前は Premier Rush モバイルプラン(月額550円)を数か月使用していましたが、プロジェクトの保存が不安定であったこと、モバイル端末間でプロジェクトが共有できるとされた機能はうまく働かなかったことなどの理由で LumaFusion に移行しました。基本的な編集機能は圧倒的に優秀であり、最初からLumaFusionにすべきだったと実感しています。
  • 動画編集の無駄を減らす第一歩
    LumaFusion とiPad を使っての編集方法は YouTube などに数多くアップされています。私も色々と参照して自分の動画編集に活用させてもらいました。その中でもまず次の二つにアクセスして動画編集の基本を理解することをお薦めします。2つとも LumaFusion に関する投稿ですが、他の動画編集ソフトも構成や UI は似ていますし、Premiere Rush や iMovie は LumaFusion より簡単ですので十分参考になると思います。

「リンゴロイド」
「平岡祐太 DressCode」

前編はここで終了し、次回のブログでは後編として自分の経験から動画編集で無駄を省きできるだけ短時間に作業するために実践しているポイントに絞って記したいと思います。

By Jin Shibata

jin.shibata@i3ws.co.jp

 

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