外国人のお客様が病気になった時の対処法

ガイドの途中でお客様が体調を崩した時、我々ガイドはどのように対応すべきでしょうか。医療知識がないガイドとしては、お客様を医療機関に案内するぐらいしかできません。その場合に必要となる基礎知識や連絡先を確認しておくことは重要です。そこで、東京都が作成した外国人向けの「ガイドブック」、東京都が運営している「外国語で電話対応する相談窓口」、そして東京駅八重洲口にある「外国人対応のクリニック」を紹介します。

なお、医療英語については、私のブログ「外国人のお客様が病気になった時に役立つ医療英語」を参照して下さい。とっさの時にこれらブログが参考になれば幸いです。

1. 医療機関受診のための多言語ガイドブック
東京都は、東京を訪れる外国人の方が安心して医療機関を受診するための多言語ガイドブックを提供しています。
(東京都福祉保健局のHP参照)
それは、外国人旅行者の目線ですぐに役立つ小冊子とするため、次の特徴があります。
(1) 英語、中国語、韓国語、タイ語、スペイン語、日本語で記載
(2) 目次(各言語6ページの分量で簡潔な内容)
   具合が悪くなったら(If you feel sick ..)
   日本での感染症発生状況(Infectious disease trends in Japan)
   医療機関を探すには(Locating a Hospital)
   医療機関へのかかり方(Visiting a Hospital)
   症状・病状等の説明用ポイントシート(Check Sheet for Symptoms and Conditions)
(3) 相談窓口、医療機関情報お役立ちサイトなどを掲載
このガイドブックの必要なページを印刷して携帯すると便利です。

 英文ガイドブック の例

2. 外国語で電話相談できる相談窓口
以下は東京都が運営している相談窓口です。
体調を崩した外国人に電話で相談するようアドバイスできます。
  名前  :外国人患者向け医療情報サービス
  対応言語:英語・中国語・韓国語・タイ語・スペイン語
  対応時間:毎日午前9時~午後8時(365日対応)
  電話番号:03-5285-8181
  利用料 :無料
  主な相談内容: 母国語で対応してくれる医療機関は?
          保険に入ってないけど医療費はどのくらいかかる?
          日本の医療制度について教えて?  など
  ホームページ:こちら

3. 東京駅にある外国人対応のクリニック
東京駅八重洲口にある総合診療クリニックで、年齢、診療科、国籍の垣根なく、365日朝9時から夜21時まで診療しています。
  名前  :東京駅国際クリニック(Tokyo Station International Clinic)
  対応言語:英語・中国語
  対応時間:毎日午前9時~午後9時(365日対応)
  電話番号:03-6206-3070
  利用料 :有料
  特徴  :24時間Web予約可能、また予約なしでの当日受診も可能
  ホームページ:こちら

4. 参考
(1) ブログ「外国人のお客様が病気になった時に役立つ医療英語」by Eddy
(2) 東京都福祉保健局のHP

Eddy Murayama

世界の人々を楽しくおもてなし

お客様の大半は初めて日本に来る人達で、ガイドに様々な期待を抱いています。このため単なる観光地の説明ではなく、日本文化の魅力や生活習慣なども楽しく紹介するように心がけています。

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