当組合の名称にある“iTWS”とは、inbound three-way satisfactionの頭文字をつなぎ合わせたものです。そのうち、three-way satisfactionは江戸時代から明治時代にかけて日本各地で活躍してきた近江商人の商売上の極意である「三方よし」の英訳になります。信用を得るために大切にしていた「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」の3つの「よし」。ビジネスは自らの利益のみならず、買い手である顧客はもちろんのこと、世の中にとっても良いものであるべき―と彼らは考えていました。

これは現在の経営哲学にも通じる考え方であり、通訳ガイド事業にも当てはまります。目の前にいる顧客である外国人旅行者をいかにもてなすべきか―に意識が集中するあまり、飲食や宿泊、アトラクション等に携わるインバウンド事業者や地域住民の立場を慮る視点に欠ける嫌いが、私たち通訳ガイドにはあります。外国人旅行者とともに観光資源を消費していることを当組合のメンバーは肝に銘じ、インバウンド事業者や地域住民からも価値ある存在であると認めていただけるような組織を構築してまいります。


ところで、“iTWS”の“i”を小文字にしたのは、iPhoneやiPS細胞のように、世の中の役に立ち、愛される存在になる―という私達の決意です。“japan”の“j”も小文字にすることで日の丸を表し、大切な経営哲学である“TWS”(三方よし)だけを大文字にし、より強調することで、私たちの先人である近江商人の心意気を世界に向けて発信したい―という思いも、“TWS”に込めています。

 

PAGE TOP