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Go Toキャンペーンを利用してみて

本日午後、菅首相によると、東京都と名古屋市を新たにGo Toトラベル一時停止の対象とするかについて、政府と自治体の間で調整を行っているとのことです。すでに大阪市と札幌市を対象にGo Toトラベルの一時停止や利用自粛の要請措置が取られていますが、新型コロナウィルスの感染拡大が深刻化している地域の足並みを揃えるようです。

Go Toキャンペーンの展開と新型コロナウィルスの感染拡大の間の因果関係を立証するものは存在しないが、“きっかけになったことは間違いない”―という先月中旬の日本医師会長の会見によって、Go Toキャンペーン反対の世論が形成されました。経済活動をややもすれば優先しがちだったそうした世論に押され、政府は軌道修正を余儀なくされています。

私個人としては、それが意図的だったか否かに関わらず、理科系の医師がエビデンスのないものによって世論を誘導したことをとても残念に思っています。そして、世論に振り回され目玉の経済政策を朝令暮改している政治家には何の信念も感じず、落胆せざるを得ません。Go Toキャンペーンと一括りにしますが、旅行と飲食、イベント、商店街とプレーヤーは異なっており、感染抑制と経済活動の両立可能な改善策が皆無であるとは思えません。

私はGo Toトラベルを2度利用しました。仙台市とその周辺を2泊3日で訪れた7月下旬に、まさにGo Toキャンペーンが始まりました。当時、東京都民はGo Toトラベル利用対象者から外され、地域共通クーポンがまだ配布されていませんでした。制度もよく理解していなかったので、9月になってホテルに宿泊証明書の発行を依頼し、35%の旅行割引を慌てて事後還付しました。

11月中旬には、同じく2泊3日で京都市と滋賀県で紅葉を楽しみました。宿泊費でGo Toトラベルを利用しただけでなく、争奪戦に参加した京都府のGo To Eatプレミアムお食事券も使用しました。ハイシーズンに京都市を訪れたことはこれまでなかったですし、Afterコロナに再び外国人観光客が溢れかえる京都市を訪れることはないかもしれません。多くの旅行者同様、感染予防を十分に講じた上で、コロナ禍だからこそできる行動を取りました。
なお、東京都のGo To Eatプレミアムお食事券にも当選はしていますが、発券が一時中止されています。Go Toトラベルが新型コロナウィルスの感染拡大の原因になったという見解には与しませんが、Go To Eatに感染拡大を誘発する要素が存在しているのは間違いありません。おひとり様限定にしたり、テイクアウトの支援を厚くしたり―と飲食業支援の制度設計に十分な時間をかけるべきでした。

宿泊事業者や飲食業の方々には、何とかこの苦境を乗り切っていただきたいです。インバウンドが壊滅的な通訳ガイドにとっても決して対岸の火事ではありませんが…(苦笑)。

有限責任事業組合iTWS japan
組合員 高野 雄希
e-mail: yuki.takano@i3ws.co.jp

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