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車いすのお客様をタクシーに乗せる際の注意点

2020年のパラリンピックの際には多くの車いすの外国人が来日することが予想されます。そこで車いすのお客様をガイドする際に注意すべき点を紹介します。

1.はじめに
ドイツ人母娘に依頼され、東京観光に案内しました。60代の母親は下半身が全く動かないのですが、上半身は正常で短い距離なら自分で車いすを動かせました。しかしタクシーの乗り降りなどは40代の娘さんの介助が必要でした。
そんな二人を、主にタクシーで移動しながらガイドしましたが、観光コースの下見をして準備をしたにも関わらず、予想外のことが色々ありました。2020年のパラリンピックで沢山の人が車いすで都内をめぐると思いますが、今のままでは大変だと痛感しました。

2.タクシーへの乗り降りで気をつけること
(1)安全確保の気配り
普通のタクシーの後部座席に乗る場合、車いすから座席に移動するだけで結構大変です。
車いすに座っている姿勢から体を伸ばすだけで鋭い痛みが走るというお客様は、慣れている娘さんの介助があったのですが、痛みが走りうめき声をあげました。娘さんはとっさに動き、車道側のドアから入ろうとしたのですがドアは開きません。焦りながら開けようとしているとき、通過する車にぶつかりそうになりヒヤッとしました。ドライバーさんに「安全のため車道側のドアは通常ロックをかけている」と言われました。
こんな時、ガイドは二人のお客様の安全確保を第一に考え行動すべきだと痛感しました。できるだけ車の少ないところで乗り降りする、介助者の安全にも気を配るなどです。

(2)乗り降りに時間がかかることを考慮
お客様が乗った後、車いすを折りたたんで、タクシーのトランクにしまう必要があり、これに時間がかかりました。ドイツ製の車いすは、幅、高さ、ともに日本製より大きく、タクシーのトランクに入れようとしてもトランクのカバーが閉まらなかったのです。このため、運転手が紐でトランクカバーを固定するのに時間を要しました。乗るのに約10分、降りるのに約3分かかったと思います。タイムスケジュールには通常より余裕をもつことが大事であることを痛感しました。

3.車いすのお客様にも喜ばれるタクシー
(1)Japan TAXI
最近、背の高い黒塗りのこじんまりしたタクシーを街でよく見かけるようになりました。昔風の四角い車体はなんとなく英国風の馬車を連想させます。トヨタ製のJPN TAXIという車が多いようです。このタクシーを先のお客様と利用したのですが、非常に快適だと喜ばれました。

普通のタクシーに比べて次の点が優れています。
・後方の乗客用ドアがスライド式なのでドアの開け閉めがスムース
・乗客用ドアの高く、幅の広いので乗り降りしやすい。
・外の景色が見易い。
・助手席を折りたたみ、後席をチップアップすれば車いすのまま乗車できる。

(2)UD タクシー
上記のようなタクシーを一般用語でUD(ユニバーサルデザイン)タクシーと呼ぶようです。
東京都は UDタクシー導入支援として、購入 1 台あたり 60 万円を補助していて、2020 年の東京オリンピック・パラリンピック開催までに、都内のタクシー約 5 万台のうちの 2 割にあたる 1 万台の導入を目指しているそうです。
このようなUDタクシーを事前に予約して利用するようにしたいと思っています。

4. 隅田川の水上バスは快適
車いすでそのまま乗り降りできる交通機関としては、都内ではタクシーよりも隅田川の水上バスが便利だと思います。先のお客様とは日の出桟橋からお台場に水上バスで移動しました。車いすで乗れる場所は最後部の屋根付きデッキでしたが、晴れの日だったので、海風が気持ちよく、お客様に大変、喜ばれました。

5. 終わりに
次回、車いすのお客様をガイドする際には、水上バスをできるだけ使い、タクシーを使うときには上述の注意点に気を付け、UDタクシーを極力利用したいと思います。

by Eddy

 

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